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2016.01.21 【富士山すそ野ウォーク】 第一回

公開日: : 最終更新日:2016/02/24 富士山すそ野一周

富士山すそ野ウォーク第一回
平成28年1月21日(水)晴
富士山すそ野ウォーク第一回
北口本宮冨士浅間神社~忍野八海
新宿(7:30発)=北口本宮冨士浅間神社→道の駅富士吉田→忍野八海(日本名水百選)→山中湖温泉(入浴)=新宿
講師落合功
*富士山
富士山は数十万年の昔から噴火を繰り返して、現在のようなコニーデ形の美しい姿になった。平安時代まで山麓の寄
生火山が噴火して、付近住民に被害を与えてきたが、江戸時代の宝永4年(1704)の爆発を最後に300余年平穏を保ってい
る。
神聖で荘厳な富士山は、山域から山頂への登拝や山麓霊地への巡礼など、信仰の対象として、また詩歌に詠まれ、絵
画等芸術の源泉として古よりその美しさ、日本一の山として親しまれ、現代では登山の楽しみと山麓の自然も観光資源
として、世界文化遺産へと登録され、その保護・保全への努力も求められている。
*北口本宮浅間神社
景行天皇の時代に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が現在の社殿の南西にある大塚丘に富士山霊を拝み祀ったのが
始まりと伝えられている。延暦7年(788)、諏訪神社の境内である現在地に遷座され、大塚丘には日本武尊の神霊を祀っ
た。祭神は木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)で貞操を疑われたことから猛火の中で皇子を出産されたことから
、火を司る事の出来る神として、爆発を続ける富士山の荒ぶる神=浅間の大神(あさまのおおかみ)の怒りを鎮めるため
に祀られたという。
浅間神社は全国に1,300余、(総本社は富士宮市の富士山本宮浅間大社)本殿は元和元年(1615)に谷村城主鳥居土佐守
成次が建立した。東宮本殿、西宮本殿とも国の重要文化財で、平成25年6月登山道と共に世界文化遺産に登録された。
浅間神社は江戸時代に富士講と密接な関係を持ちながら発展してきた。富士講は戦国時代の末期、長谷川角行がお越
し、元禄時代に6代目食行身禄と村上光清を中興の祖として爆発的に広まった。富士信仰のため登山する人々を「道者
」、引率する人を「先達」、その集団を「講」といい、自宅を提供して宿坊を兼ねて講を世話する神職を「富士御師」
といい、吉田には86軒もの御師住宅が軒を連ねていたという。このうち川戸家と小佐野家が文化遺産に登録された。
毎年8月26~27日の例大祭「吉田の火祭り」は浅間神社と諏訪神社の秋祭り。
日本三大奇祭の一つで、木花咲耶姫命が猛火の中で出産した故事に基づく。市内の目抜き通りに設置された大松明と、
同時に登山道の各山小屋の庭でも松明が燃やされ、富士山と登山口とが呼応して祭りは最高潮になる。やがて松明が燃
え尽きて、翌日の「すすき祭り」で神輿が境内に納められてやまじまい。間もなく山小屋も閉鎖される。
*吉田のうどん
米が取れない畑作農業主体であった富士吉田は、明治になって女性が製糸、絹織物に精出して家計を支えるようにな
り、男がうどんを打つ機会が増えた。男は力に任せて固くこね、硬い麺をうって、シンプルな具と味付けで吉田うどん
の特徴となった。
*道の駅富士吉田
広い駐車場を囲むように、富士山レーダードーム、軽食コーナー、物産館、案内所、富士山アリーナ、地ビールの飲
めるレストラン、ふじやま館などがある。富士山麓の湧き水はバナジューム天然水として親しまれ、おいしい水を汲み
に来る人が多い。
富士山レーダードーム館は、富士山頂で35年にわたり台風監視の砦として活躍してきたレーダードームが、平成12年
(2000)役目を終えて解体され、そのドームはここに生まれ変わった。館内には写真、パネルで活躍の軌跡を紹介してい
る他、山頂の寒さ・風速体験コーナーなどがある。
*忍野八海
忍野村忍草にある。昔、富士山麓に宇津湖という大きな湖があった。延暦19年(800)の爆発で流出した鷹丸尾溶岩で
宇津湖は分断され、山中湖と忍野湖が誕生した。その後忍野胡は涸れて忍野盆地となり、八つの地下湧水出口が池とな
た。この湧き水が忍野八海で「お釜池」「銚子池」「濁池」「湧池」「鏡池」「菖蒲池」「底抜池」「出口池」とい
う。「八海」の名は、昔の富士講の信者が登拝の前に巡拝したという宗教的なものである。
かつて忍草村と内野村があったが、合併して忍野村となった。
忍野八海は、昭和9年(1934)国の天然記念物に指定され、昭和60年には環境庁から全国名水百選に選ばれた。八海の中
で最も湧水量の多いのは湧池で、日量23万トンといわれる。底抜池は「榛の木林資料館」有料園地の中にある。八海に
は入らないが土産物店の前にある「中池」は水量が多く鱒が泳ぐ綺麗な池で観光客には人気がある。出口池は他の七つ
と離れた山裾にある。この八つの池は平成25年世界文化遺産登録された。
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新宿7:41                北口本宮冨士浅間神社参道入り口鳥居9:39
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講師の説明                  角行の立行石
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仁王門礎石                    大鳥居
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随神門                       拝殿
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本殿左から                   本殿裏左に東宮
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本殿裏に大国主神                 本殿裏に恵比寿社
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本殿裏右に西宮                 西宮右富士登山道吉田口
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随神門左諏訪神社富士山神輿                               ストレッチ出発10:24
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福地用水桂川から取水                            福地用水を上る
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徐福碑10:34                              日中国交回復の碑
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福地用水を遡る
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用水から富士山
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新屋山神社のそう林                              山神社
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福地用水を西に進む
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旧鎌倉街道R138合流点から富士山 R137富士見バイバス交差点
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2 忍野村方面                             コース雪の為車道を歩く
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富士吉田道の駅11:24                     山頂の富士山レーダーを移設
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道の駅から富士山                                11:24~12:16昼食後出発
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ふじさんミュージアムの移設民家                   御師の庭に富士講の碑
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神道でも宿坊と言う                             御師の家
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ふじさんミュージアムから富士山                      東海自然歩道雪の為車道を歩
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忍野入り口12:43                        右積雪の東海自然歩道
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2 桂川鐘山橋
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四季森おしの公園12:57                  忍野しのびの里テーマーパーク
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忍野しのびの里から富士山                        車道に戻り
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おさかな公園向こう側ルート
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忍野八海に入って                         大橋手前道祖神祭と富士山
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大橋を左にお釜池                       お釜池13:28
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富士講の碑
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左桂川右忍野八海の湧水                         銚子池から富士山
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銚子池13:36
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銚子池を右に進む                               湧池
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鏡池から富士山と逆さ富士14:10                      菖蒲池14:14
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菖蒲池から駐車場へ                        茅畑
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大林駐車場へ
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大林駐車場へ                         今日のゴール大林駐車場14:26
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紅富士の湯14:46                         入浴後出発15:42
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新宿着18時
北口本宮冨士浅間神社由緒
景行天皇40年(西暦110年)日本武尊ご東征の折、足柄の坂本(相模国)より酒折宮(甲斐国)へ向かう途中で当地「大塚丘」にお立ち寄りになられ、そこから富士の神霊を親しく仰ぎ拝され「北方に美しく広がる裾野をもつ富士は、この地より拝すべし」と仰せになりました。よって大鳥居が建てられ、大塚丘に浅間大神と日本武尊をお祀りし、当社の創建となりました。
天応元年(781)富士山の噴火があり、甲斐国主の紀豊庭朝臣が卜占し、延暦7年(788)大塚丘の北方に社殿を建立しました。これが現在社殿のある地で、ここに浅間大神をおうつしし、大塚丘には日本武尊をお祀りしました。
古代、富士のような高い山、美しい山は神のおわす山として人が入ることは禁忌でした。よって当地は、ご神体の富士山を遥かに拝み祭祀を行う場でありました。現在拝殿を囲んでいる巨木はその神域を物語っています。
時代は下って、平安時代の頃に山岳信仰が普及し、登山を実践して修行する修験道が各地で広まるとともに富士講が出現し、発展するにつれ、御山に登ること即ち祈り、とする「登拝」によって、人々は山頂を目指すようになりました。
富士講 初めて富士登山を行ったのは、大宝元年(701)の役小角という行者であるとされ、のちに富士講の開祖と仰がれる藤原角行師は、天正5年(1533)に登山しています。
富士講は「江戸の八百八町に八百八講あり」といわれるほどに繁栄し強大になり、甲州街道と富士みち(現国道137号線)を通って吉田口(北口)登山道から入山する関東一円、更に北陸や東北、関西にまでも拡大しました。
霊峰と称えられる富士のお山は、約10万年前から古富士火山の活動が始まり、長い間の火山活動を経て、約1万年前頃に現在に近い形になりました。広いすそ野から立ち上がる独立峰は、世界でも類を見ない崇高で優美な姿であり、人々に畏怖の念と感動を与えてきました。
平安時代には活発に火山活動を行い、最も近いものでは約300年前の宝永の大噴火(1707)があり、千葉や茨城の方まで広範囲にわたる被害がありました。また雪解け水は、「雪代(ゆきしろ)」と呼ばれる災害をもたらし、麓に暮らす人々に脅威を与えていたため、富士は荒ぶる山として怖れられていました。
しかし火山活動の結果、広大な富士山原始林や、質量ともに世界一と言われる溶岩洞穴群や溶岩樹型群が形成され、また富士山の伏流水は麓で湧き水となり、河川や湖を作り、その中で多様な動植物を育み、大きな恵みをもたらしています。
畏怖の念、「恐れ」には、神々しい美しさや尊さなど人知を超えたものに対する敬意も含まれ、転じて強い憧れともなります。富士山にもこのような際立った自然的な特徴があったからこそ、古くから信仰の対象となり「霊峰」と称えられ、自然崇拝・山岳信仰に直接関連する信仰の山、その代表的な山となったのです。
http://sengenjinja.jp/fuji/index.html!

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