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2016.02.21 【 富士山すそ野一周第二回】

公開日: : 富士山すそ野一周

富士山すそ野一周第二回
平成28年2月21日(日)晴
CCF20160222
今から、約千年以上前、富士山北東山腹、標高千六百メートル付近の寄生火山より流出した鷹丸尾溶岩流は、山中湖村より忍野村にかけて灼熱の溶岩を流下させました。 高温な溶岩流は、山中湖村の樹林帯を流れ、溶岩流東端部に貴重な「山中湖花の都公園清流の里溶岩樹型群」を形成しました。 溶岩樹型とは、高温な溶岩が、水分を豊かに含んでいる生木等をつつみ込み、樹木を取り囲み、溶融している溶岩が急冷し、ガラス質を含む結晶の細かな緻密な固い殻(クラスト)・急冷周縁相を作り、樹木はいは焼失等してしまい、円形の樹型殻に囲まれた、木の形の空洞がそのまま残ったものです。 「山中湖花の都公園清流の里地下観察体験ゾーン」には、大型・中型・小型の大臥型や傾斜型等の溶岩樹型が少なくとも>八本観察されます。また、珍しい赤色つらら状溶岩鍾乳石、幕状溶岩鍾乳石、虫状溶岩、溶岩石筍、縄状溶岩、大型溶岩気泡、溶岩擦痕等の溶岩産状も見ることが出来ます。また、世界的にも珍しい、年輪までそのまま残している「溶岩化木」と呼んでも良いような木目型溶岩樹型の溶岩塊も認められます。 井戸型や流木型の溶岩樹型を地表で観察するのではなく、横臥型や傾斜型の溶岩樹型を地下の中から観察できる体験ゾーンは、世界的にも珍しく、極めてユニークな地下観察体験ゾーンといえます。
富士山環境学術調査研究会会長 大月短期大学地球科学研究室 教授 田中 収
忍野八海大林駐車場9:31            大林駐車場から富士山
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八番目出口池に向かう9:56            出口池10:05
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出口池湧水側に山神社10:06           東海自然歩道西に向かう10:16
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西に山中湖方面                   南西に富士山
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北東に忍野茅場八の焼き跡10:21          東海自然歩道南東に進む
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東海自然歩道を浅池に              浅池鷹丸尾溶岩の末端10:37
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浅池から西南に富士山               浅池
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鷹丸尾溶岩が止まって冷えた           海抜950m付近の樹林帯
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鷹丸尾溶岩流の末端10:44            東海自然歩道山中湖分岐10:49
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ハリモミ新道南へ向かう10:54           ハリモミ樹林の標識
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花の都公園から富士山11:09           清流の里の田圃の中を歩く11:12
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南側の山頂にホテルマウント富士11:17     冨士大山の神秘溶岩樹型のくに11:19
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『新富士火山溶岩樹型地下観察体験ゾーン』”山中湖花の都公園清流の里”

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昼食仁泉11:54
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昼食後バスで移動 12:44
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山中湖疎水相模川源流から富士山
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梁尻通り峠の地点13:07               梁尻を山中湖に下る
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山中湖                      山中湖白龍の松13:19
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諏訪神社参道旧鎌倉街道13:22             諏訪神社本殿13:22
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浅間神社本殿                    浅間神社参道13:39
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山中湖 白龍の松
人皇第十代崇神天皇の御代七年(西暦104年)国中に疫病が蔓延、勅命をもって土人創祀する。これが山中諏訪神社(山中明神)の起源と伝えられています。第六十二代村上天皇御代の康保三年(966)には村人が開墾の守護神として諏訪大明神を奉りました。時代がさらに進んだ天文二十一年(1522)には甲斐国守護氏武田晴信公(後の武田信玄公)が、相模国北条氏との合戦に際し、当神社に御加護を請い奉らんと、本殿を寄進しました。貞享元年(1684)には本殿を修築、主祭神、豊玉姫命、桐歌神、建御名方命を合祀する。
豊玉姫命は、記紀神話に依ると彦火火出見尊(山幸彦)の妃にしてその御鼓を、懐妊され産月が近づき、産屋を造ろうとしましたが俄に産気づき産屋が出来上がらぬ内に出産されたと云う故事に因む、その時にお生まれになったのが、鵜草葺不合命、(神武天皇の父神)である。その出産神話により子授け、安産の守護神として広く崇敬されています。
山中諏訪神社(山中諏訪明神)の例大祭、通称「安産祭り」は祭典役員により毎年九月一日に明神山山頂で心霊の降臨を願い、奥宮祭が執り行われます。 九月四日宵祭り、五日本祭り、六日後祭りと執り行われ、特に五日本殿に納まる前には安産や子授かりを願う多くの参拝者が神輿に触れようと数珠繋となって、神輿と共に境内の御神木の周囲を御神歌を歌いながら練り歩く光景は荘厳そのものであります。
山中諏訪神社 御神歌
「諏訪の宮 御影さす 右龍がいにも 左龍がいにも もそち げにもそろ」
御神歌の一節「右龍がいにも 差龍がいにも」は、「諏訪の宮」即ち豊玉姫命が、右龍と左龍の一対の白龍に導かれ、あるいは守られておいでになると云われております。 この故事に因み平成十九年度(前任者)により、白龍の松(右龍)が命名、整備されました。これを受け、神社、山中区共に協議を重ね、悠久不変の神慮を安んじ、ご神徳の宣揚を図り、以って氏子、区民は基より訪れる数多くの崇敬者に弥益々の御加護を請い奉らむと左龍に相応しい松をここに移植しし左右一対とする。以上、経緯、経過を記し長く後世に伝えるものとする。
平成二十・二十一年度中山区会
平成二十・二十一年度氏子総代
手入れの行き届いた住まい13:41
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右龍の松13:47                    旧道を歩く
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山中口留番所跡13:51                山中諏訪明神御旅所13:57
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13:58                       馬頭観音14:08
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馬頭観音14:14
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馬頭観音像
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山中区内には多くの馬頭観音が見られ、ここにも鎌倉往還沿いや屋敷内にあった多くの石造物が集められ祀られています。
山中区を貫く道は古くから駿河と甲州を結ぶ、物資輸送の、幹線道路となっており荷馬車(馬力)や荷駄(ダバ)を背負った馬が行きかい山中集落は荷駄を運ぶ中継地として、当時の住民・多くの女性が駄賃稼ぎ(運送業)に従事していました。馬は荷駄運びや山仕事に使われ、生活の糧として家の中に馬屋を設け大切に飼育されていました。(一軒に二頭以上もの馬が飼育されていた時代もありました。)
愛馬を慰霊する馬頭観音は街道跡の面影を残し、籠坂峠を超えて静岡方面に下る道を走ると当時の荷馬や人々の苦労がしのばれます。
山中湖に出る今日のゴール鶴塚14:23
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